“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記

西洋哲学の視座から日常を眺めると何が見えてくるか?を探究した記録です。

とりあえず、二つ折りにしてみて考える

細谷さんの本は分かりやすく、そして、深く気づかせてくれるので好んで読んでいます

 

この本も絵などもあり、コミカルなスタンスなのに話されていることは深い

 

 

この話の中に成功と失敗の話があります。

 

紐が一本あるとします

 

その両端が”成功”と”失敗”だとします

 

これが一般的な認識ですね。

成功は対極だ、ということです。

 

紐なので、両端を引っ付けてみます。

これで成功と失敗は概念的に同じになりました。

 

そして、ここからが興味深いのですが、では成功と失敗が融合された、その対極には何があるのか?

 

という話になります。

 

成功と失敗を抽象化するとなんでしょうか?

 

結果、ですよね。

 

だとすると対極はプロセスになるでしょうか。

 

結果ープロセス

 

という対極。

無論、他にも概念は考えられますが、今回はプロセスと置いてみます。

 

そして、もう一度、具体に落として、

 

成功と失敗 ー ●●

 

さて、成功と失敗の対極に入るものはなんでしょうか?

 

”何もしない”

 

が浮かび上がってきます。

 

何もしなければ、成功と失敗とは無縁になります。

 

細かくみていくとツッコミどころはあると思いますが、概念実験としてはとても、面白いのではないでしょうか?

 

生と死

 

勝ちと負け

 

好きと嫌い 

 

愛と憎しみ

 

喜びと悲しみ

 

などなど対義的な概念でやってみても面白いと思います。

 

これ自体が大事だというのではなくて、二項対立が極まってきたら、

 

折り返してみる

 

という視点が大事なのだろうと思います。

 

概念遊びと言いますか。

 

哲学においてはコペルニクス的転回のような経て、思想がアップデートされていっています。

 

例えば、無知の知のような。

 

言ったもん勝ち、というよりも考えたもん勝ちというところでしょうか。

 

今の悩みの対極は何か?

 

それを折り返してみると、その対極は何か?

 

悩みの視点に膠着せずに動かしてみる。

 

それが大事になるでしょう。

 

色々と使って思索してみたいと思います。