とりあえず、二つ折りにしてみて考える
細谷さんの本は分かりやすく、そして、深く気づかせてくれるので好んで読んでいます
この本も絵などもあり、コミカルなスタンスなのに話されていることは深い
この話の中に成功と失敗の話があります。
紐が一本あるとします
その両端が”成功”と”失敗”だとします
これが一般的な認識ですね。
成功は対極だ、ということです。
紐なので、両端を引っ付けてみます。
これで成功と失敗は概念的に同じになりました。
そして、ここからが興味深いのですが、では成功と失敗が融合された、その対極には何があるのか?
という話になります。
成功と失敗を抽象化するとなんでしょうか?
結果、ですよね。
だとすると対極はプロセスになるでしょうか。
結果ープロセス
という対極。
無論、他にも概念は考えられますが、今回はプロセスと置いてみます。
そして、もう一度、具体に落として、
成功と失敗 ー ●●
さて、成功と失敗の対極に入るものはなんでしょうか?
”何もしない”
が浮かび上がってきます。
何もしなければ、成功と失敗とは無縁になります。
細かくみていくとツッコミどころはあると思いますが、概念実験としてはとても、面白いのではないでしょうか?
生と死
勝ちと負け
好きと嫌い
愛と憎しみ
喜びと悲しみ
などなど対義的な概念でやってみても面白いと思います。
これ自体が大事だというのではなくて、二項対立が極まってきたら、
折り返してみる
という視点が大事なのだろうと思います。
概念遊びと言いますか。
哲学においてはコペルニクス的転回のような経て、思想がアップデートされていっています。
例えば、無知の知のような。
言ったもん勝ち、というよりも考えたもん勝ちというところでしょうか。
今の悩みの対極は何か?
それを折り返してみると、その対極は何か?
悩みの視点に膠着せずに動かしてみる。
それが大事になるでしょう。
色々と使って思索してみたいと思います。