“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記

西洋哲学の視座から日常を眺めると何が見えてくるか?を探究した記録です。

中国古典の気になるところ

とある課題図書でこちらの本を読まされて読んでいます。 (それに影響されてこちらの更新頻度も下がっています^^;) 中国古典の講義形式といえば、安岡正篤さんのものが多かったのですが、この本はそれ以上に面白かったのでオススメです。 面白かったのは、 …

松下幸之助翁はデコードの天才

おはようございます。 西洋哲学の観点から、松下幸之助翁の本を探究しています。 そうした観点から読むと、実に面白い見方ができます。 松下翁は、デコードの天才だったのだな、と気づくことになりました。 楽観よし悲観よし。悲観の中にも道があり、楽観の…

日常の差別は悪意ではなく無意識が創る

ある人のSNSの投稿で感じることが起きました 昨今のヘイトスピーチなどを見ていると主張を持った人が悪意に満ちた言葉を高らかにアジる そんなイメージがありました。 しかし、そのような表立ったものはそれほどに世の中の常識として浸透はせずに、時に法律…

モダンエルダーという生き方

たまたまこの本が目につき手に取りました モダンエルダー……。 なんと素敵な造語だろう、という感じです。 自らのありたい姿が言葉になったように思いました。 若長老、ではなんだかなー。ここは横文字の方が多様な解釈が生まれますね。 様々な経験と知恵を通…

言葉が分断させることを意識しないといけない

言葉は便利ですよね 赤くて、ヘタがあって、中には種があって、小さい時は青くて、熟してくると赤くなり、食べると甘酸っぱさがあって、そのままでもいいし、ジュースににもなるような果物 を 林檎 とたった2、3文字で表現できて、おおむね、多くの人とイメ…

悲しみを生み出すのは誰だろう……

目的と方法の取り違えが悲劇をつくるな・・・と思わされたニュースがありました。 news.yahoo.co.jp 部活のトラブルといえば運動系、というバイアスがあるのに気づいたのですが、部活なのに過労死ラインというアンマッチが、この異常さを浮き彫りにしていま…

世間の猥雑なノイズを断ち切る特効薬

結構破天荒な内容な漫画家さんが叩かれています。 この漫画家さんの破天荒な内容に笑い、そして、人間ドラマにはいくつか涙させられました。 個人的には面白く、素晴らしい漫画家だと思います。 そして、叩かれる要因はその家族からの告発のようなもの。 そ…

やる気は大事。と、なんでそうなったのか?

日本人の仕事に対するやる気は低い、という情報がありました。 www3.nhk.or.jp 自虐的観点を持たされてしまっていると、 そうだよね、やる気もないし、日本はダメだね・・・ という思考を固めてしまうのではないかと心配になりましたので、ちょっと疑ってみ…

友人とはなにか? 一つの仮説

こちらの本を読み進めていますが、とても興味深い。 https://amzn.to/3wmKYcX 活きた抽象と具体の達人の 細矢さんと、凄まじい観察力と表現力で現実を切り取る佐渡島さんの知的会話のセッションが絶妙です。 色々と切り取りたいのですが、冒頭文にこのような…

権威は疑え、と思ったこと

まことしやかに、事実と違うことが事実のように喧伝されていることがあるな、と思う情報がありました 鉄鋼王 アンドリューカーネギーの墓碑に刻まれているという言葉 "おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る" 確かドラッカーが書い…

”他者”に委ねてはいけないもの

高城剛さんのメルマガ 高城未来研究所 『Future Report』を購読しているのですが、Vol.571の読者とのQ&Aを読んでいてハッとさせられました。 以下引用します。 ▽Q.6▼▽この世の多くの人は、皆、幸せを求めています。それがお金の人もいれば、仕事の人も宗教…

とりあえず、二つ折りにしてみて考える

細谷さんの本は分かりやすく、そして、深く気づかせてくれるので好んで読んでいます この本も絵などもあり、コミカルなスタンスなのに話されていることは深い この話の中に成功と失敗の話があります。 紐が一本あるとします その両端が”成功”と”失敗”だとし…

競争がなくなってはいけないメカニズム

競争は進歩のエンジン そうだったのかと、ある経済学者の対談を見ながら、今更ながら思いました。 ただ、競争というものが、様々に解釈され、競争自体が目的化され、形骸化しているのも現実としてあります。 その結果、 競争=悪 のようにもなっている風潮も…

健全な自己否定が、健全な自己肯定を創る

西洋哲学はなんの役に立つのか? それは人それぞれなのでしょうけども、その一つとして、 健全なる自己否定 をすることができることはあると思います。 そもそも、西洋哲学自体が系譜を見ても、自己否定の連続です。 過去を踏み台にしながら、未来を作る。 …

普遍的な悪など存在するのか?

ある尊敬する方にお勧めされて、こちらの本を読んでいます。 実は以前にも購入していたのですが、その時はあまり響いていませんでした。 ゆえに、Amazonの購入記録を見るまで、買っていたことすら忘れていました。 哲学を学んだ上で、読み返すと、目からウロ…

人と比較してはダメ…は駄目じゃないかも

新学年が始まって、少し落ち着いてきたのか、体育の授業は運動能力測定が合っているようです。 子どもたちから、 「身体測定、〇〇君に50m走で負けるから嫌だなぁー」 などと聞きます。 これまでは、 「人と比較してはダメだよ。過去の自分からどうなったか…

問いで構造は暴かれる

MBA(旧西洋哲学塾)の講義がありました。 オンラインプレビュー – 西洋哲学塾 ※もう受付は締め切っていますが、このLPだけでもかなり気づきや学びが多いので、ご参考まで かなり学びと痛みある機会だったのですが、その中で、メタ認知の力を高めるため、問…

こうして世論は捏造されていく。そして、さらにノッペリとした国に

気になるニュースがありました。 テレビ放送からみで www.sankei.com 要は合意しているといえど痛みや嫌なことをさせて笑いを取ったり、予告なしにドッキリさせることで笑いをとるのはいかがなものか? と、BPOは言っているのですね。 そして、興味深かった…

あなたは誰の許可を待っているのか?

屋外ではマスクを外していいのでは? www.fnn.jp という情報が出てきだしました。良い傾向です。 このまま弱毒化したままを維持して、のらりくらりと収束をむかえてくれるといいのですが・・・ そのような情報と共に、ふと気になっていることがあります。 マ…

事実と根拠だけを見よ!混迷の時間の道標

ロシア・ウクライナの状況や価格の高騰に目を奪われているうちに、スリランカが大変なことになっています。 無論、スリランカの規模であれば、世界中へのインパクトはそれほどではないにして、今後はこのような事態が世界各国、そして、日本国内の自治体でも…

メタ認知“だけ“が大事なわけじゃない

混迷深まる現代社会、前例の通用しない時代だからこそ、哲学、もっと具体化すれば「メタ認知」が必要になります。 その結果、あちこちでメタ認知という言葉が飛び交っています。 猫も杓子もメタ認知。 メタ認知とは何か? 端的には 認知していることを認知す…

混迷する時代に哲学が求められる

哲学は悲しき企画屋と揶揄されます。 諸学問を創る最高抽象レベルにあるのに、抽象的すぎて、具体に落としたもの、例えば、科学、心理学などに人気を奪われます。 だけど、それゆえに、この混迷深く、正解のない現代には、哲学に回帰して、哲学それそのもの…

目的とは、言葉で世界を動かすために捏造されたもの

最近、目的という言葉をよく聞きます。ストレートに目的だけでもなく、パーパスだったり、オブジェクトだったり、ゴールだったり。英訳すると意味合いは多岐に渡りますね。目的はとても大事ですね。なぜか?構造主義の観点に立てば、言葉の意味は構造が決め…

何が子どもたちを傷つけるのか?

「他の人と比べて、劣っているってわかったら傷つくから、集団でなくて個人がいい」 小学生の娘が言った。 中学受験の塾選びについての会話だった。 冒頭の理由により集団指導ではなくて、個別指導スタイルの塾がいい、と。 しかし、どうにもその理由が、自…

過去が断罪されていく時代に

佐藤優さんのベストセラー「国家の罠」の中で、担当していた検事の話として、政治犯が摘発されるのは世間の合法・違法のハードルが下がった結果、という話があります。 まさにドゥルーズの「社会公理系」、の話になってくるのですが、ふと見ていた記事でも、…

コーチングはプロレスか?

言語分析の観点に立てば、言葉の意味は双方が合意しなければ成り立ちません。 言葉に真の意味などないので。 そのように考えると、様々なコミュニケーションは前提の擦り合わせが大事です。 外国で言葉が通じないのは、発音や単語がわからないのではなく、そ…

言葉、この自由なもの

言葉は、自由の象徴である そのようなことを、この本を読み進めていて思いました amzn.to 言葉自体に何ら意味はない。 その記号の羅列にある意味“勝手に”人間がイメージをくっつけて理解するわけです。 言葉は自由、ただし、意味は捏造されている、というこ…

わかりやすい世界に支配させてはいけない

子どもとセグウェイ体験に行ってきました。 当初、子どもたちに 「セグウェイに乗りに行こう!」 と誘ったのですが、 「えー、外は暑いし、家でゲームしてる方がいい!」 と曰う。 そこで一喝。 「誰かの作ったわかりやすいものに乗っ取られているんじゃない…

クレヨンしんちゃんにみる“自由すぎる”の恐ろしさ

子どもがアニメ「クレヨンしんちゃん」を観ているのを見ていました。 個人的に「クレヨンしんちゃん」は哲学の実践者だと思っています。 何かを言われてもズラして、違う価値を付加する、あるいは創作する 意味づけを強制されそうな事柄も反転したりと自由自…

誰かが仕掛ける二項対立に気をつけろ

二項対立はその他を排除する暴力を持っている? 世の中、AかBかのように二項対立を示すケースは多いですよね 白黒つけるなんて言葉もありますし。 ある記事を読んでいて、なるほどと感じたのがアメリカの共和党と民主党のカラーの話です。 最近の大統領選で…