“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記

西洋哲学の視座から日常を眺めると何が見えてくるか?を探究した記録です。

米ディズニーにもフラットランドの魔手が忍び寄る

社会は公理で出来ている

 

いや、正確にはあらゆるものが社会の公理、つまり一般的常識やルールに飲み込まれていくといった方がいいのでしょうか

 

そして、それを逃れたものが一定の利益を受けながら、しかし、それも時間を置けば飲み込まれてしまう

 

それが世界の理かもしれません

 

最近のニュースで気になったのは、米ディズニーが攻撃されているということでした

 

www3.nhk.or.jp

 

法案に反対したから税制優遇を取り消す

 

という、若干子供じみた報復ですが、それでも元々優遇の立場にいたのも興味深いところです

 

文面を見る限り、共和党優位なエリアなのでしょう

そして、それに反抗したから、優遇措置を取り消す

 

知事も言っています

法案の署名式で共和党のデサンティス知事は「これは本当に異常なことだった。フロリダでこのような扱いを受ける個人も会社もない」と述べました。

異常は許さないと

 

逆に考えると、なぜ、異常が許容されていたのでしょう?

 

その州への引き留めのため?

優遇してもあまりある納税のため?

雇用など票になるから?

 

ただ、その時にはきっと社会の公理にあった“正常”だったのでしょうね

それが権力として“異常”となった

 

これからは、権力が変わるまで、きっと様々な圧力を受けていくことになるのでしょう

だって、異常なのですから

 

ディズニーとしての生き筋は、可能であるならば、正常と認めてくれる州への移転がベストでしょう

 

とはいえ、当然、設備投資など一朝一夕で移転できるものではないから、そうはいきません

 

そうだとすると、選択肢は、

 

・権力に擦り寄り日和るか

・耐えて、嵐が過ぎるのを待つか

・権力者を変える工作をするか

・新たな権力構造を創るのか

 

になるでしょうか

 

本来のディズニーならば

 

「新たな権力構造を創る」

 

を選んでいたのではないかと想像します。

 

例えば、ファンをベースとした共和党でも、民主党でもない第三極的価値観を創ることができたのではないか、と。

 

しかし、おそらくそれも難しい社会環境なのだろうと推察します

それほどに、極端にアメリカの中が分裂しているのだろうと

 

アメリカを象徴する企業ですら、このような状況ですので、アメリカの分裂、分断がどのようになっていくのか、日本に、世界にどう影響を与えるのか

 

引き続き、ウォッチしていきたいと思います

 

一歩引いたメタな視点を学ぶには?

参考にされてください

seiyou-tetsugaku.com