米ディズニーにもフラットランドの魔手が忍び寄る
社会は公理で出来ている
いや、正確にはあらゆるものが社会の公理、つまり一般的常識やルールに飲み込まれていくといった方がいいのでしょうか
そして、それを逃れたものが一定の利益を受けながら、しかし、それも時間を置けば飲み込まれてしまう
それが世界の理かもしれません
最近のニュースで気になったのは、米ディズニーが攻撃されているということでした
法案に反対したから税制優遇を取り消す
という、若干子供じみた報復ですが、それでも元々優遇の立場にいたのも興味深いところです
文面を見る限り、共和党優位なエリアなのでしょう
そして、それに反抗したから、優遇措置を取り消す
知事も言っています
法案の署名式で共和党のデサンティス知事は「これは本当に異常なことだった。フロリダでこのような扱いを受ける個人も会社もない」と述べました。
異常は許さないと
逆に考えると、なぜ、異常が許容されていたのでしょう?
その州への引き留めのため?
優遇してもあまりある納税のため?
雇用など票になるから?
ただ、その時にはきっと社会の公理にあった“正常”だったのでしょうね
それが権力として“異常”となった
これからは、権力が変わるまで、きっと様々な圧力を受けていくことになるのでしょう
だって、異常なのですから
ディズニーとしての生き筋は、可能であるならば、正常と認めてくれる州への移転がベストでしょう
とはいえ、当然、設備投資など一朝一夕で移転できるものではないから、そうはいきません
そうだとすると、選択肢は、
・権力に擦り寄り日和るか
・耐えて、嵐が過ぎるのを待つか
・権力者を変える工作をするか
・新たな権力構造を創るのか
になるでしょうか
本来のディズニーならば
「新たな権力構造を創る」
を選んでいたのではないかと想像します。
例えば、ファンをベースとした共和党でも、民主党でもない第三極的価値観を創ることができたのではないか、と。
しかし、おそらくそれも難しい社会環境なのだろうと推察します
それほどに、極端にアメリカの中が分裂しているのだろうと
アメリカを象徴する企業ですら、このような状況ですので、アメリカの分裂、分断がどのようになっていくのか、日本に、世界にどう影響を与えるのか
引き続き、ウォッチしていきたいと思います
一歩引いたメタな視点を学ぶには?
参考にされてください