問いで構造は暴かれる
MBA(旧西洋哲学塾)の講義がありました。
※もう受付は締め切っていますが、このLPだけでもかなり気づきや学びが多いので、ご参考まで
かなり学びと痛みある機会だったのですが、その中で、メタ認知の力を高めるため、問いの視点で活かしていきたい内容がありました。
(ここで書くのはほんの一部ですが)
自分なりの解釈で書いてみます。
倒錯的なところはあくまで、私の理解不足であり、MBA(旧西洋哲学塾)とコンテンツの品質のせいではありませんので、悪しからず。
基本的に言葉の特性と、二つ以上に分裂します。
有るが生まれれば、無いも生まれる
光があれば、闇がある
これは水平的視点ですが、垂直的視点も必要です。
見えていないものは、見えるものが支配する
知らないものは、知るものが支配する
(ソクラテスは、それをひっくり返したとも言えますね)
抽象と具体の関係とも言えますね。
ピラミッド構造なわけです。
支配することが良いのかどうかは、言葉の解釈によりますが、ビジネスにおいては支配する側に立つのが有利になりやすいでしょう。
市場の決定権はたいてい上流にあります。
もう一つ、言葉の特性として、言葉の意味は関係性の中で生まれます。
そのものの意味でなくて、自分以外の他者がどう意味付けするかによって自分の意味が決まります。そして、それが価値になります。
とすれば、相手のことをより知っているものが相手のことを意味づけし、支配できることができるようになります。
例として、会社の上司と部下の関係で見ていきましょう。
一般的に上司は部下を支配しています。
支配、という言葉がきつければ、管理でもいいです。
言動をコントロールできる力程度で考えてください。
最近は、かなり変わってもいますが、上司は一般的に部下よりも知識も経験も豊富で求める成果を生み出すことができることから、上司となっています。
では部下が上司を逆に支配するにはどうすればいいでしょうか?
頑張って出世して、会社のヒエラルキー的に上司よりも上位の役職につく、というのはありますね。
その時点で上司と部下の役割は入れ替わってしまいます。
少し条件を絞って、
現在の役割のまま、部下が上司を支配するにはどうすればいいか?
と考えてみます。
色々とアイデアを考えてみましょう。
笑える方法から、えげつない方法まで色々とあるはずです。
気分悪くなるといけないので、ここには書きませんが・・・
そのアイデアを見ていただくと、何か見えてこないでしょうか?
おそらくですが・・・情報なり、力なり、上司よりも高い領域を見ていないでしょうか?
例えば、権力ならば、例えば、上司の上司とネンゴロになるとか、スポンサーを味方につけるとか。
つまり上司よりも上の領域を視界に入れることになります。
何が決定打になるかは状況次第ですが、上位を視界に入れる、特に支配したい対象よりも上位を視野に入れることが大事です。
ところで、内容の源泉はなんでしょうか?
何があれば、このようなことに必要なことがわかるでしょうか?
そうです。
現在の役割のまま、上司を部下が支配するにはどうすればいいか?
という問いですね。
問いにより、それまで見えていなかった領域が見えてきました。
あとは、その領域からアイデアを抽出してくるだけです。
見えてくれば、抽出できます。
でも、問わなければ見えない。
見えなければ、扱えない。
これが問いの力であり、怖さでもあります。
そして、社会公理系(現状の社会のルール)は、その問いを発しないようにあの手この手を用いています。
これまでの学校教育もその役割があります。
だから、意識しないと、いや、意識していても問いは見つからなかったりします。
偏光レンズにより、見えていないことに気づけないように。
だから、見えていないという前提で問いを空振りでも、数多く作ることが大事になります。幸い、あろうがなかろうが、言葉にはできる。
私も社会公理系に毒されていますから、意識して問いを作っていこうと思います。
それでも多少は有効度を上げようとするならばポイントは、
誰にとっても当たり前だと思われていること
を問うていくことでしょうか。
当たり前の裏には当たり前じゃないことが控えています。
探偵団のように問いのルーペをかざして観察していこうと思います。
ただ、問いすぎて、排除されないようには気を付けてくださいね。