“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記

西洋哲学の視座から日常を眺めると何が見えてくるか?を探究した記録です。

権威は疑え、と思ったこと

まことしやかに、事実と違うことが事実のように喧伝されていることがあるな、と思う情報がありました

 

鉄鋼王 アンドリューカーネギーの墓碑に刻まれているという言葉

 

"おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る"

確かドラッカーが書いていたので有名になったのではないかと思うのですが、そのような言葉ありました。

 

いかに自分が有能であることよりも、有能な人を活かせることが重要かを語る上での名言として、インパクトがありますよね。

 

ところが、

 

ameblo.jp

 

どうも・・・書かれていないようです・・・刻まれてもいない・・・

 

ドラッカー自身は一つのメタファーとして表現したのではないかなと推察しますが、それでも何も書かれていない。

 

でも、インパクトがあるので、広まっているのですよね・・・

また、ドラッカーの権威というものも、「ドラッカーが言っているのだから間違いない」という暗黙の前提に立ってしまい、疑いもしなかった・・・という事実に気づいてしまいます。

 

ここが興味深い。

 

アンドリューカーネギーが口癖のように言っていた、というのではそこまでインパクトがなかったはず。

 

それは墓碑=死という、人間にとって恐ろしく、そして魅惑的なものと絡めているから、インパクトが生まれているのかもしれません。

 

いずれにしても、それを事実として用いるのには気をつけた方が良さそうです。

 

クリティカルシンキングの領域になるのでしょうけども、相手の言葉、特に、今後の自分に影響を与える可能性のある言葉は保留することが良さそうです。

 

いやはや、私もまさかと驚いたのでした・・・反省。