言葉、この自由なもの
言葉は、自由の象徴である
そのようなことを、この本を読み進めていて思いました
言葉自体に何ら意味はない。
その記号の羅列にある意味“勝手に”人間がイメージをくっつけて理解するわけです。
言葉は自由、ただし、意味は捏造されている、ということですね。
その中で面白い概念がありました。
ダブリング、という言葉の意味を可視化する取り組みのようです。
二項対立するような言葉、例えば、理想と現実など、お互いの関係性がどうなっているか?を円で表して、認識の違いを明らかにする取り組みだそうです。
人によっては理想と現実が重なり、ある人は離れている。
そんなことズレを確認しあえるそうです。
組織の中でも使えそうな概念だと思いました。
たとえば、目的、目標 パーパス、ミッション、ビジョン
など、抽象的な言葉はどんな関係にあるのか、それはなぜか?
を考えていくのも面白いですよね。
最終的に、何がトップで重要視されるチームなのか、そんなことにも使えそうです。
サルトルは、
人間は自由の刑に処されている
と言いました。
言葉もまさにそうだと思います。
自由であるがゆえの苦しみ。
その苦しみが創造につながる。
その一つがダブリングでしょう。
私も言葉をよく観察していきたいと思います。